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ザ・ディファレント・カンパニーの調香師達

フォルテの“四季に香る”フレグランスビジネスも22年目になり、増えこそすれ減りはしない日々の活動に追われて、ふと気が付くと前回のトークから半年も過ぎてしまいました。
遅ればせながら3月中旬のパリ滞在のご報告をいたします。

昨年12月にサントノーレ通りにオープンした香水美術館“Grand Musee de Parfums” で行われた“ザ・ディファレント・カンパニー(TDC)”の代理店向け発表会に出席しました。

まずは“ザ・ディファレント・カンパニー”の調香師、セリーヌ・エレナとエミリー・コッパーマンによるセミナーが開催され、どのような思いでそれぞれ香水を創ったかという話を聞くことができました。
昔は男性ばかりであった調香師の世界に、今は女性も活躍することが可能になり、その中でも特に著名で有能なお二人に会えたことは、貴重な体験でした。
どちらもシンプルな装いでにこやかながらもの静かな女性。

セリーヌは日本未発売の“ティエリー・ドゥ・バシュマコフ”の香りについて“ティエリー・ドゥ・バシュマコフ”はTDCのボトルデザイナーだが、そのルーツはロシア。
セリーヌはロシアに行ったことがないが、ある日“しそ”の香りの香料を見つけてこれを彼の名前を冠した香水に仕立てようと思った。
“しそ”はヨーロッパでは馴染みがない。
でもその香料を嗅いでいると色々なイメージや光景が浮かんでくる。
海から吹いてくる風であったり、グリーンなイメージであったり・・・・。
調香師は、香りを嗅ぐだけで、本当に様々なイメージを感じることができるのだと実感しました。
“ティエリー・ドゥ・バシュマコフ”は、“しそ”を知らないヨーロッパで人気の香りだそうです。

エミリー・コッパーマンは、TDCの経営者が「最高に贅沢な香水を創る」という哲学にたがわず、使用する香料に決してコストの縛りをしないと強調していました。
現代の香水ブランドは殆どがマーケティングによって拡大されてきたのですが、それは即ち厳密な原価計算や宣伝広告策が先行するということ。
TDCでは使いたい香料を使いたいだけ使っての創作活動が許されるそうです。

TDCの発表会が行われた“Grand Musee de Parfums”については、次回トークでご紹介いたします。

2017年7月

吉岡 康子

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