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脳と香り

春のフレグランストークから半年、季節は秋の真っただ中。
日本の秋に薫る素晴らしい花は金木犀。
しかし今年の東京は9月末の開花時に大雨が続き、残念ながらある朝どこからともなく香ってくる金木犀の香りを楽しむことはできなかった。

フランスには金木犀や銀木犀の木は無いはずなのに、フランスの香水はなぜか金木犀(osmanthus)のフレグランスが大好きだ。
The Different CompanyのOsmanthusはベストセラーのひとつだし、最近日本に導入したLe Circle des Parfumeurs Createurs(7人の調香師による7つのフレグランス)にもOsmanthusがあり、結構人気がある。

フランス人にとっての金木犀は、中国の紫禁城や桂林の金木犀のエキゾチックなイメージと結びついているようだ。
でもあの小さな花から香料を採るのは本当にどれだけの花が要るのかと思ってしまう。

日本の秋にもうひとつ素晴らしい香りがある。花しょうが(Ginger Lily)。
まっ白な美しい花が、10月初めから1カ月ほど次から次へと咲くが、ジャスミンやチュベローズのように、フェミニンでロマンテイック、酔わせるような香りが辺りに漂う。
そしてジャスミンのように夜の香りが素晴らしい。

先日、脳神経外科医の天野医師の“脳と香り”についての講演を聴いた。
嗅覚が最終的に到達する脳細胞が老化し嗅覚が衰える(においがしなくなる)と認知症につながる。
認知症の防止改善には良い香りを嗅いで、この細胞を活性化すると効果があるとのこと。
香料を入手するのは簡単ではないので、身近に販売されている香水を活用すれば良いではないかとの先生のおすすめ。

消臭、消臭と毎日叫んでいる最近の日本人に伝えたい。
花の香りを楽しむもよし、香水を日々楽しむもよし、
人生香りとともに生きれば認知症も欝(うつ)も怖くない。

2018年10月
吉岡 康子

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