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フレグランストーク

10月中旬からNHKが土曜日の夜に「スニッファー/ 嗅覚捜査官」というドラマを7回シリーズで放映していました。これはウクライナのTVで放送されて大人気となった”スニッファー“の日本リメーク版だそうです。超越した嗅覚の持ち主である主人公が、様々なニオイで事件を分析し、犯人を割り出していくというストーリー。

日本のTVドラマでは嗅覚が主役となるテーマは殆どありませんでした。今回NHKがこのようなテーマでドラマを制作したことは、それを全国の多くの人が見ることは、香水にたずさわる私どもにとっては間接的であっても、大きなメリットがあるのではと思います。

調香師の鈴木隆さんがこのドラマの監修に携わっておられるそうです。鈴木隆さんは早稲田大学の仏文学を卒業後、高砂香料に入社し、調香師に。パリ生活を経て現在はニューヨークで活躍されているそうです。その著書を2冊ほど入手してさっとななめ読みをしましたが、日本の人にわかってもらいたいことが書かれています。

すなわち人間は本来動物で匂いによって相手に伝える本能を有している。匂いを発しないなんて血の通った人間ではない。だが長い年月の間に、悪い匂いを排し、香水を用いて良い匂いを発することが洗練された文化として発達した。これが香水を使用する由縁である。

殆どの日本人はこのような香水の深い意味を理解していないと思います。ファッション、身だしなみ、自分の心を落ち着かせるなどが一般に言われていますが、今の日本では人間が匂いを発することが人間らしいことだということを、否定する人のほうが多いのです。ひたすら消臭を叫んで、無臭が理想と唱えています。

素晴らしい香水を紹介して、日本に広める仕事を選んだ私たち、まだまだこれからの私たちです。

2016年12月

吉岡 康子

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